7月20日〜23日、沖縄の基地問題について、石垣島、与那国島、沖縄本島(辺野古他)を視察してきました。
沖縄の島々では自衛隊の新たな駐屯施設の運用が開始され、ミサイル施設の整備などが進んでいます。島々で聞く声は、先の計画や見通しについての説明がないまま、着々と基地の拡充が進んでいることに対する不信と不安でした。自衛隊員の着任で島の人口は増えているが、島民の暮らしは厳しいまま、基地化の進展を前に島を離れることを決断する住民も増えているとのこと。一度、戦争が始まれば戦場となるのは沖縄の島々、絶対に戦争は起こしてほしくない、そのために平和外交に力を入れてもらいたい、切実な声を多くいただきました。
基地の拡張が進む石垣島駐屯地
石垣島では既存の47ヘクタールの駐屯施設に対して、訓練施設など追加施設整備のための用地として21ヘクタールの購入が決まっていますが、どのような施設を整備するのかとの問いには、防衛省は全く答えてくれません。造成の有無などは未定と言いながら環境アセスは必要ないと言い切っています。貴重な野生生物の住む地域ですので県が定める環境アセスメントの実施が必要になるはずですが、防衛省の説明は極めて曖昧、不誠実なものでした。住民からも不安の声が広がっています。
与那国島の軍事要塞化には反対
与那国島でも基地の拡張が問題となっています。基地誘致には苦渋の選択で賛成した島民の皆さんですが、ミサイル配備にまでは賛成していないと声を上げています。台湾から約111kmの与那国(東京からは約1900km)にあっては、台湾との経済的人的交流が島の活性化、繁栄の鍵になります。台湾との交流をベースにした平和構築こそが、与那国の島民の皆さんの願いです。自然環境を破壊する基地の増強、戦争のリスクを高めるミサイル配備には反対、平和構築の取組を推進します。