News&Report

2020.03.13

新型コロナウイルスによる感染症拡大、医療崩壊の危機を回避するために

新型コロナウイルス感染症 への対策、医療現場の 医療機材 の不足が大きな問題となっています。マスク の他、手袋、ガウン、アイシールド、フェイスシールド、消毒液など、新型コロナウイルス対応だけでなく、通常の患者さんへの対応でも不可欠な機材が切れかけているとの声を多数頂いています。本日、開催予定であった経済産業委員会で質問する予定でしたが、延期となったため、急遽、担当を呼んで状況を確認しました。

○安倍政権が出した緊急対応策の第2弾には、「医療機関向けマスク1500万枚を国で一括購入して、必要な医療機関に優先配布」とありますが、何時、どの病院に、どのくらいの枚数を届ける予定なのか、確認するも答えられず。未定とのこと。そもそもこの1500万枚という数字がどこから来たものなのか、どこにマスクが保管されているのかも分からない状態。

○説明では国内の増産により1億枚/週が生産されるとの説明がありましたが、どんなタイプのマスクなのか、それぞれの枚数は幾つか、いつから出荷が始まったのか、出荷が始まるのか、も分からず。これだけの枚数が製造されれば、不足は起こらないはずなのになぜ、現場に回っていないのか。

○備蓄や在庫が不足する自治体や医療機関への優先供給の仕組みを構築(2/25から開始)とありますが、これまでどのくらいのリクエストを受けたのか、どれだけの供給実績があるのかも分からず。業務フローも手持ちがないとのことで示されず。

○そもそも医療機材の需要と供給の全体をどのように把握しているか確認するも、これも答えられない。総量として製造が追いついているのか、いないのか、配布の優先順位をどのように付けているのか、こちらにも答えはない。

直接の担当者ではなかったのかもしれませんが、それでもあまりにも基本的な情報が厚労省内で把握共有できていない。厚労省にはしっかりしてもらわなければならない。

医療崩壊 が始まっているといっても過言ではない状況。緊急対応として、医療機材の製造物流の管理を確立しないといけない。民間のロジスティック会社の力を借りるなど、システマティックに物流をコントロールする。医療現場を支える仕組みを早急に構築するように提案、監視を続けます。

写真は、台湾、台南市黄偉哲市長から頂いた手紙、封じ込めに成功した台湾に大いに学ばなければなりません。台湾の取り組みはこちらから