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2020.09.15

新生立憲民主党に何ができるのか、何をすべきか

9月15日、新生 立憲民主党の結成大会が開催され、150名の議員による新しい党がスタートを切りました。これまで国民の皆さまから「野党は一つになれ」との多くの声を頂いてきましたが、前回の衆議院選挙直前の野党分裂、立憲民主党の誕生から3年を経てようやく、念願の野党統一が前進することとなりました。

衆参150名という議員の数は、2009年の政権交代前の民主党とほぼ同じ、衆議院で100名を超える議員数は、政権交代を目指す1つの目安と言える規模となります。(衆議院の定数は465、自民党は現在284議席)

先立つ9月10日には代表選挙および党名選挙が行われ、党名は立憲民主党(略称は民主党)、代表には枝野幸男衆議院議員が選ばれました。代表選挙には泉健太衆議院議員と枝野幸男衆議院議員の2名が立候補、国会議員による選挙の結果、107対42の票数で枝野衆議院議員が代表に選出されています。

代表選挙では新しい風を起こすべきとの多くのご意見をいただき第3の候補擁立について若手議員の仲間と模索しましたが、準備不足、力不足と言うことで叶いませんでした。枝野代表がもっと強く、そして新党がもっと魅力的になるようにとの思いからの取り組みでしたが、今回の代表選挙および結党大会を経て動き出した立憲民主党、その一員として一致団結全力で新代表及び役員を支えつつ活動してゆく所存です。

新たに出発した立憲民主党、前途は多難です。30年にわたる景気の低迷、自民党の新自由主義政策による格差の拡大、人口減少・少子高齢化の進展、追い打ちをかける新型コロナウイルス感染症の拡大、GDP4〜6月期年率換算マイナス28.1%というリーマンショックを超える落ち込みなど、日本社会は深刻な行き詰まりに直面しています。世界に目を転ずれば、米中の対立の激化、国際社会、アジアにおける日本の地位の低下など、日本を取り巻く国際情勢は激変しています。

立憲民主党は、いまだに昭和の時代の成功体験に縛られる自民党政治に代わり、令和の時代の新たな国家ビジョンを示さなければなりません。立憲民主党は国民の皆さんに、日本の新たな社会像とその実現へのロードマップを示す政党でなければなりません。

例えば、世界で進む、グリーンニューディール、グリーンリカバリー(緑の復興=これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済に復興するのではなく、コロナ禍を逆バネにして、脱炭素で循環型の社会を目指すための投資を行うことで復興しようという経済刺激策)を日本でも実現する。エネルギーから日本社会を変える大改革に取り組んで参ります。