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2020.03.20

医療崩壊を避けるために、マスクや手袋、消毒液等、衛生材料を確保する

3月18日経済産業委員会で、質問に立ちました。新型コロナウイルス感染症拡大にともない医療現場や介護現場でマイクや手袋、消毒液など衛生材料が不足している問題。厚労政務官も呼んで現状を質しましたが、まともな答弁を得ることができず。政務官、まったく現状を把握していないことが明らかとなりました。

不足するマスクについて、いつまでに、どのくらいの数、どこの医療機関に届けるのか。回答はざっくりとした数字のみ、足りるのか足りないのかも分からない状況。医療現場では入荷の見通しが立たず、本来すべき交換ができず、危険な状況のまま対応している。そうした現場の実態が分かっているのか、腹立たしい限り。サージカルマスクを1500万枚を3月中に自治体経由で届けるとのこと、どこまで実行できたのか確認しなければなりません。

突然、政務官からマスクの製造について月6億枚の目途がついたとの発言がありました。この6億枚は一般向けのマスクの数字で、医療用マスクの数字ではない、このような区分も分かっていない、困ったものです。

後日担当者に確認すると、医療機関向けに確保できたマスクは見通しがついているのは1500万枚のみ、次にどのくらいの数量を確保できるのか見通しが立たないとのこと。また、高機能マスクであるN95については生産ラインの認証の関係で国内での増産に限界があり75万枚/月が最大、多くは海外からの輸入に頼ることになるが、世界での感染拡大で入手が極めて難しくなっているとのこと。こちらも大問題です。

医療や介護の現場の資材不足はマスクだけではありません。手袋もガウンも消毒液もフェイスシールドもどれも感染から医療関係者を守り、院内感染を防ぐために欠くべからざる機材。中国からの輸入品も多く、今後の確保に国をあげて取り組む必要があります。

生産管理や物流の専門家も交えて、生産から在庫管理、配送までのロジスティックスをシステムで管理する。需要と供給をしっかりと把握してマッチさせる管理ツールと管理体制の確立が急務です。長期化が予想される新型コロナウイルスとの戦い、課題山積です。