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2020.05.14

コロナ後の社会をどのようにデザインするか、エネルギーシステムも地域分散ネットワーク型へ、新しい日本への転換を提案します

明日はコロナ緊急事態下ですが、エネルギー政策の重要な法改正があり、経済産業委員会の質疑に立ちます。10時から1時間の枠を頂きましたのでじっくりと質問する予定。

政府はエネルギーの安定供給について災害対応を前面に出していますが、内容的には今後、再生可能エネルギーの主力電源化、分散ネットワーク型 の電力システム構築に向けて必要な内容を含んでいる重要な法改正になります。特に注目すべきは以下の4点、

  • スマートメーター により把握できる需要データの活用(需要側をコントロールしてピークを抑える、デマンドレスポンス)
  • 再エネ発電所を束ねて供給を最適化するアグリゲーターの制度化(買取期間が終了したポストフィットの電源の集約など)
  • 送電配電を分離して、配電のみの事業者を認める制度(配電事業を自治体が行う、独のシュタットベルケ型事業の実現)
  • 電力系統整備を広域系統整備計画を立案してプッシュ型で進める(再エネが接続できない系統接続問題の改善)

来年には、「エネルギー基本計画」の見直しのタイミングがきます。現行の原発依存、石炭火力依存のエネルギーミックスを、原発・石炭ゼロのエネルギーミックスに切り替える。そのためにも今回の制度改正をしっかりと根付かせたいと思います。

審議されている法律は以下、

強靱かつ持続可能な電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案

質疑の模様は衆議院インターネット審議中継でご覧頂けます。