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2020.11.23

新型コロナウイルス感染症、 感染防止が最大の経済対策です

立憲民主党は20日、新型コロナウイルス対策本部を開催、新型コロナウイルス感染者が急増していることを受け、国民の命と暮らし、経済を守るために何が一番求められているかという視点で「立憲民主党コロナ緊急対策」をとりまとめました。

政府は通常国会を閉会した6月以降、感染防止に具体的な手を打ってきていません。国民の皆様にマスクの着用や手の消毒、ソーシャルディスタンスの確保といった要請を繰り返すのみ、一方で、GO TOキャンペーンによって人の往来、飲食店での会食の機会などを増やそうとしています。経済刺激策に反対するものではありませんが、結果として今回の第3の波につながってしまったのではないか、詳細なデータに基づく分析が不可欠です。

これまでも何度も訴えてきましたが、感染の抑制にはPCR検査の徹底的な実施がどうしても必要です。日本は海外の国々と比較しても異様に検査の実施数が少ない状況が続いています(人口100万人あたりのPCR検査実施数で日本は215の国・地域中で158位、7月29日時点)。PCR検査を徹底的に実施している中国、韓国、台湾などは感染の拡大を押さえ込むことに成功しています。

日本もこうした他国の事例に学び、無症状の方も含めたいわゆる社会的検査を実施すべきです。医療や介護、福祉、保育、教育といった人と人との接触が避けられない職場、エッセンシャルワーカーと言われる人たちを中心に全員検査を実施する。そうすることで職場の安全の確保とともに、感染防止が実現できます。また、地域を面的に実施する検査も有効です。

PCR検査については、複数の検体を一つの試験管に入れて処理する「プール方式」導入検査プロセスの機械化等により、より多くの検査を迅速に低コストで実施することができるようになります。

引き続き、政府に対して徹底的な検査の実施を訴えていきます。

新型コロナウイルス新規感染者数の推移(全国、神奈川県)

新型コロナウイルスの感染、現在、第3の波が日本を襲っていることがよく分かります。第1、第2の波よりも大きく、感染者の増加スピードも速い、危険な状況です。陽性率も徐々に上がっています。入院者数も同じような増加傾向を示しており、このままでは医療現場がひっ迫するのも時間の問題です。
 この傾向は神奈川県でも同様です。クラスターの発生も報告されているところであり、早急かつ抜本的な感染封じ込め対策が必要です。

〇 朝日新聞HPより、折れ線グラフは移動平均。各日と過去6日間の7日間平均。日ごとのばらつきがならされ、増減傾向が分かります。