民主党を離党、新党「みどりの風」の結党メンバーとして再スタートを切りました。私心を捨て、すべて命の未来のために。
本日11月15日、私は民主党に離党届けを提出し、新党「みどりの風」を立ち上げ再スタートさせていただくこととなりました。
なぜ民主党を離党したか
平成21年、衆議院に議席を与えていただいて以来、マニフェストを実現し、皆様のご期待に応えるべく全力を尽くしてまいりました。とりわけライフワークである環境問題、エネルギー問題に対して、百年後の日本の姿を思い描きながら取り組んできました。しかし、時代の大きな転換点にあって、折角、政権交代を実現していただいたのに、政治主導が機能しない(私は政治家のおごりが原因と考えています)、一部の大資本や大企業のための政治が生きている、政治家も自分たちの都合ばかりを考えている、新しい時代を切り拓く力のない政治の現実の中でもがいてまいりました。
そんな時に発生したのが2011年3月11日、東日本大震災、福島第1原子力発電所事故。まさに未曾有の国難に直面して、政治の力量が本当に問われるところとなりました。この大震災をどう乗り越えるのか、元に戻す復興ではなく、より豊かなふるさと東北、東日本の街を再生する、そんな思いを込めて取り組んできた災害復旧、復興事業でしたが、被災から1年8ヶ月、縦割り行政の責任のなすりつけ合い、現場を置き去りにした官僚主導、復興予算の流用など、とてもうまく進んでいるとは思えない状況に陥っています。
原発事故を契機に、国民の大きな希望となった脱原発。日本全土に広がる放射能汚染、安全神話が崩壊し原発を抱えるリスクが顕在化、使用済み核燃料の処理問題など、世代を超えて大きな負担となる原発の真の姿が明らかとなりました。こうした現実に直面しつつも、脱原発の方針を決めきれない民主党。これまで築き上げられてきた電力エネルギー産業の巨大な枠組みを変えるのは容易ではありません。しかし、いまこそ確固たる政治の意思を示すことが求められているはずです。これまで民主党内で、志を同じくする仲間と何度も枝野経産大臣、細野環境大臣、古川大臣、藤村官房長官、前原政調会長、野田総理(いずれも当時)他、党内のリーダーの皆さんに脱原発実現を直訴してきました。
民主党の政治も政局中心で、いかに次の選挙を勝ち主導権を握るかが最大の焦点となっている、突然の解散劇にあっては、いままでの取り組みの多くが中途半端なまま、無責任な政治放棄に、残念ながら民主党の限界を見ることとなりました。(こうした政治を変えられなかった自戒を込めて)
なぜ「みどりの風」なのか
政治に求められている本来の機能(国民の声を真摯に受け止め、行政を厳しくチェックしリードする、本当に国、行政の支援の必要なところに手をさしのべる)を発揮できるようにと、超党派のメンバーで「復興予算奪還プロジェクト」を立ち上げ、活動してきました。その中で、与野党の別なく共通の目的に向かって闘う政治のかたちを私なりに見つけることができました。
真に国民目線で、真摯に国民の声に耳を傾け、悩み行動する政治を実現するために、既存の政治、権力闘争に明け暮れる政治からの離脱がどうしても必要、自分の信念に従って、責任を果たす、たとえ少数の勢力であっても本物の政治を目指して、立ち上がることといたしました。それが、新党「みどりの風」結党への参画です。
4人の参議院議員(以下写真左から)谷岡郁子さん(愛知)、舟山康江さん(山形)、亀井亜紀子さん(島根)、行田邦子さん(埼玉)がすでに参議院内の会派として誕生させてくれていた「みどりの風」に私が5人目のメンバーとして加わることで政党要件を満たすこととなり、正式に新党として本日立ち上がることになりました。新党において脱原発を実現し、人と自然が共生できる社会づくりに取り組んでいきます。
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