緑の元祖、中村敦夫さんの講演を聞く、チェルノブイリで分かったこと
2012年10月7日(日)
元参議院議員でさきがけの代表、環境政党の元祖ともいえる中村敦夫さんの講演を聞く。中村氏は日本ペンクラブのメンバーとしてこの4月にチェルノブイリを視察、その報告をなさいました。
チェルノブイリ原発事故から26年、未だに放射能被ばくの被害が広がっている。甲状腺がんのみならず免疫機能不全による疾病の実態は、正しく公表されていないだけで大変な被害の実態がある。たとえば、事故当時、妊娠していた女性から生まれた子供の健康調査によると、ナロジチ市では健常者が2.5%、さらに原発に近い地域では、ほぼ100%の子供になんらかの障害が現れていたとのこと。正確な被害状況はなかなか明らかにされないが、死者数も初め28名のみとされていたところ、現在では985000名と発表した学者まで現れており、凄まじい事故の実態が見え始めている。
除染についても、チェルノブイリから学ぶべきことは多い。チェルノブイリ事故では、結果的に30km圏内の除染は放棄されている。放射性物質は空間を移動しており、完全に除染することは不可能と言うのがロシアの結論。実に168に上る村が放棄されている。子どもたちの強制避難も徹底おり、キエフからの子どもたち全員が対象となった。
以上は、チェルノブイリの実態の一部であるが、日本が学ぶべきことは山ほどある。チェルノブイリは不幸にして原発事故に教われた「福島の26年後の姿」である。
脱原発にとどまらず、私たちの生き方、暮らしを見直すとき、中村氏の主張に同感。
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